チンチラ 一般的なもの、そして特別なもの
何度か、このニュースでも書いていますが、チンチラの品質についてもう少し記載します。
もちろん他の素材にもあることなのですが、チンチラは特に著しく差がでます。
普段食べている牛肉やお刺身を思い出してください。ほんとに良いものと一般的なものの差はものすごくありますね。一般の方がチンチラや毛皮について知っているといっても、毛皮の世界のなかでいえば本当に僅かな知識・経験量なのかもしれません。
毛皮をどんなにたくさんもっているかたでも残念ながら、究極の素材というのはなかなか見ることができません。
それくらい、本当に良いものというのは一般のマーケットに出ません。私達だってそうそうは見れない、手に入らないのです。余程特別に発注するか、たまたま原皮屋さんが綺麗なものが入荷したといって見せてもらい、そのなかから選ばせてもらうかしかありません。
だって、スーパーでどこにも見たことがないような、凄いお肉なんて絶対に出ませんよね。一般の世にでているチンチラはそういうものだとお考えいただければ分かるかもしれません。毛皮だから全部すごい訳ではないのです。百貨店なら安心かというと、それも、そうでもありません。実際、私達は毛皮では一番と言われる百貨店にいましたから分かります。国内へ入ってくる毛皮の95%くらいは中国で大量に生産されたものです。その大量に作られるのに使われる素材はチンチラ全体量の数パーセントしか出ない超綺麗なチンチラなんか使えません。ということは市場に出ているもののほとんどはコストパフォーマンスを重視したチンチラになるということです。お肉や食べ物だと普段から知っている知識の量もあり、だいたいこんなもんだということが分かります。食べたことがなくても、とんでもなく凄いお肉がある、、、ということくらいは理解していますね。でも、毛皮になると知識量が圧倒的に少なくなります。毛皮というだけで高くてすごいという認識があるからかもしれませんが、毛皮も一般の食べ物や洋服とおなじなのです。ピンキリがあります。
そして最後にもう一度書きますが、ほとんどのひとが本当に綺麗なものを見たことがないのです。その理由は、一般のマーケットに出てこないからです。一般のマーケットにでるほど本当に綺麗なチンチラの量がないとも言えます。
このオンラインショップでは触ることや直接見ることもできません。それでも、これまでの常識を破った毛皮の商品を出し続けていこうと思い、このショップを立ち上げました。
オンライン上では一方通行になってしまいますが、せめて、問い合わせ等でやり取りをさせていただくうちに、お互いに信頼関係が築け、一歩踏み込んだやり取りが出来るかもしれません。その第一歩として、まず一度どんなことでもお問い合わせ下さいませ。
今日は初めてマフラー以外のストールまたはショールとよばれるタイプをアップしました。それ以外に小さなマフラー系もアップしています。時間があれば見てください。 長澤祐一