チンチラ素材 伝えたいこと
こんにちは。今日は初めてチンチラという素材をこのショップにアップいたします。
チンチラ、、毛皮を好きなひとのほとんどが、この素材を知っていると思います。毛皮素材全体のなかでも、随分前からポピュラーな素材になっています。世に出ているチンチラ素材のどれくらいが本当に綺麗かというと自分がみて綺麗だと感じるものはなかなかありません。
チンチラの素材のランクによる品質の差は、他の素材に比べてかなりあるように私は認識しています。デンマーク産の最高ランクのものは、やはり素晴らしく綺麗です。ただひとつ残念なのはチンチラは毛が繊細なために加工工程で本来の良さを失いやすいのです。インスタグラムにもたくさんのチンチラ原皮の写真がアップされます。そのなかで時々ですが、私でもドキッとする綺麗な原皮があります。しかし、商品になったチンチラはみな同じように見えてしまいます。これ以上は批判的な意見になるので書きませんが、それくらいにあの綺麗で繊細な素材をそのまま商品にするのが難しいのです。
ひとつ言えることは本当に良いチンチラ素材は数年経っても、その輝きが無くなりずらいのです。品質が一般的なものは数年経つと、毛がペタッとしてきて毛がパカパカ割れてボリューム感がなくなります。
プロが見ても、プロが加工仕上げをしても、これはという仕上がりには、なかなかなりません。それくら難しいのです。
私のインスタグラムのフォロワーにperreinkildeというひとがいます。20年以上前にサガファーの技術者の一員として、日本に来日し国内業者向けに講習会をしました。その時に一度だけお会いして会話をわずかにしたことが私の記憶に残っていて、彼のアカウントをインスタグラムで見つけ、私から声をかけました。
その彼が2021/4/28の私のチンチラの投稿にコメントを寄せてくれています。
You have the correct amount of white belly,it look very expensive , most furriers want to safe skins and have lots of belly in the product, and it look very cheap. Your craftmanship is perfect
これがその時のコメントですが、一般的な業者はチンチラの白い腹をたくさん使って、原皮を節約している、そのためとても貧相にみえる、、、、、、 と書いてくれて、私のクラフトマンシップについてもコメントをしてくれています。
海外にも私のチンチラの良さが解かる人がいるんだと思い驚きましたが、それほど作り方、仕上げ方、表現の仕方で仕上がりが変わります。
上にも書きましたがチンチラは今では一般的な毛皮素材です。そのため、ネットでも検索すると、膨大な画像が出てきます。
ただ、その中で私が綺麗だと思うものがないのです。
今日は、このショップで、これまでにない始めてみるチンチラの魅力を私達と一緒に共有していただければ嬉しいです。
長澤祐一
追伸 このニュースのトップに載せたチンチラナチュラルはデンマーク産のすごく綺麗なチンチラです。