ホワイトミンクとマーブルミンクのトートバック
こんにちは。今日はシンプルなトートバッグの紹介です。特に記載することがないシンプルなバッグですが、敢えて書くとすれば、素材のことです。
最初にホワイトミンクについて書いてみます。これは、デンマーク産のメスミンクです。イタリアで鞣すときにホワイトニング処理をしています。ただ、ひとつ国内のホワイトニング処理と少し違うことがあります。国内では蛍光剤のようなものが入り青味が少し付きます。これによって元々ミンクに残っている黄ばみを消すように思います。もちろん軽くブリーチしてからの処理なのかは、工場の秘密の部分でもあり、はっきりとは私は言えません。イタリアのホワイトニング処理は蛍光灯の下で見ると少しピンクがかった色に見えます。しかし、強い太陽光の下で見ると真っ白なのです。綺麗な白です。毛皮の染色にもありがちですが、どうしても蛍光灯の下で見ると色が多少変化する場合があります。
次にマーブルミンクについて書いてみます。これはアメリカ産ミンクで、原皮屋さんに聞くところによると、生産者が限られているということです。ただ、それが一社だけなのか数社あるのかは不明です。私のインスタグラムでも、unicorn_fur_farms というアカウント名のところで、このバッグを取り上げてくれたことがあります。マーブル(大理石)という名前の通り、他のミンクにはない綺麗な柄が入ったミンクです。さらにもう一つ付け加えるとすると、このミンクはメスということだけではなく、ブラックグラマミンクのようなショートナップが特徴です。写真で伝わるといいのですが。 長澤祐一